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今では『のれんの町』としても知られるようになった勝山。

勝山町並み保存地区の「のれん」を手がけたのが、【ひのき草木染織工房】の加納容子さん。
各々の家の商売や屋号、家紋などをあしらったのれんには、住まい手の心がデザインとして表現されています。
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 加納容子さん/染織家

1947年岡山県勝山生まれ。女子美術短期大学デザイン科、生活美術科卒業後。
1996年に勝山町並み保存地区にて、のれん制作を手掛け、現在に至る。
直島ののれんプロジェクトにも参加し、直島・本村地区の14軒の家にオリジナルののれんを制作。

 【ひのき草木染織工房】は築250年の加納さんの生家。かつての造り酒屋は現在自宅兼工房兼ギャラリー兼店舗。

のれん、マフラー、ラグ、コースター、手ぬぐいなどなど、淡く、深い、やさしいグラデーション、自然と心が落ち着いてくるような色とりどりの作品が展示販売されています。
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加納さんのデザインはすべてしぼりで描かれます。

のれんのオーダーがあると、その住まい手との対話の中からイメージを膨らませ、
デザインを考えていくそうです。
色もそうですが、デザインについてはいつも頭のどこかで考えていると。
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工房では植物や虫から染液を作ったり、染液を煮立てながら布をひたして染めたり、すべてが手作業で行われています。

自宅の中庭で取れた「ざくろ」からは黄色、「臭木(くさき)」からは緑が。
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ありきたりな質問ですが、加納さんの好きな色を聞いてみましたが、
「茜」の赤、サボテンに寄生する貝殻虫の「コキニール」から取れる上品なグレーがお好きなんだそうです。
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これがコキニール。
桜の花びらを食べた虫の糞も染料にするのだそうですが、きれいなピンクに染まり、煮出す時には桜の臭いがするとのこと。驚きの連続でした。

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これが桜の花びらを食べた虫の糞だそうです。 

 

ハンカチを染める手作業を見せていただきました。
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輪ゴムを使ってハンカチを縛る作業。縛り方によってさまざまなデザインに。

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染料を火にかけて、染料の温度を上げながらハンカチを浸していく作業。

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水洗い作業。
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加納さんの自宅には井戸水がくみ上げられていて、夏は冷たく、長い時間手が浸けられないそうですが、
冬は湯気が上がるぐらい温かいそうです。 
輪ゴムをとってみると、こんな仕上がりに。

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体験クラフト市のワークショップではベンガラ染めを行います。

ベンガラ染めは煮立てる必要がなく、どなたにもお楽しみいただけるそうです。
輪ゴムでしぼりを行い、作った人のオリジナルの作品ができあがります。

 

勝山の話、草木染めの話、バイタリティに富む加納さんのお話を伺いながら、
そこで出会った人達と手仕事をともにするのも、体験クラフト市の魅力だと思います。

 

250年、うなぎの寝床のように奥行きの深い工房。自然の色に満たされる空間にあなたの色を見つけにいらして下さい。

ひのき草木染織工房&ギャラリー
717−0013
岡山県真庭市勝山193
0867−44−2013
studiohinoki@gmail.com
http://hinoki.exblog.jp/